冒頭から・・・、
大橋巨泉さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
若かりし頃の壱時代、巨泉の11PMと言う深夜番組に被り付きで
夜な夜な見ていたことを思い出します。
今では、11時と言うと深夜などと言える時間ではありませんが
そのころは、11時と言うと深夜と言える時代です。
金曜日と言うとフィッシングのコーナーがあり
当時はまだlureフィッシングが蔓延る時期でした
あるとき、北欧での釣りが紹介されることがあり
牧草地の中を流れる川で何やらおかしな竿で釣っている?
あとでわかったが、所謂チョークストリームと言うやつ
リールを付けた竹竿でこれまた太目のラインとやらで
毛バリを付けてトラウトを釣っているではないか・・・、
いつもやっていたlureのキャストとは違う・・・
しかも小さなFlyを遠くまで投げている。
なんだ、アレは・・・??
その時の衝撃は、言うまでもなく無限大の興味が湧きおこった。
其の後、何度か同様の釣りを11PMで拝見して
湧き上がる興味心が収まらず、本や雑誌を見つけては
F・Fについて貪り始めた・・・。
兎に角、道後を見つけてやってみたい気持ちが起こるが
地元の釣具店すべて聞いたが取り扱いはなし・・・
ある釣具店では、なんだそれ? 聞いたこともないね?
軽くあしらわれて、泣く泣く帰宅なんてこともありました。
少し期間が空いてのこと、
当時あったオリンピックと言うメーカーで扱っていることを聞き
取り敢えず、取り寄せてもらうことに・・・
そして、ついに道具を入手したのです。
しかしそのロッドは、名前も忘れたが確か#6程度だったと思う
しかも、可成りゴツイ感じのロッドでした。
早速使いたく思ったけれど、タックルはあるが肝心の毛バリが?
釣具店へ行くと、現在のようなドライやらウェツトなどと言う
気の利いた毛バリはなく、汚いプラケースに入った5本入りや
10本入りなどのセットモノしかありません。
取り敢えず買い求めて試すことに・・・
幸いなことに、近くに加賀F・Aなる管理釣り場があり
LUREで人気が出てきたのでそこで試すことにしました。
初のF・Fはと言うと、それはそれは散々なものです。
釣れる釣れないは度外視して・・・
兎に角、キャストができない。
ラインなどもちろん飛ばない。
しかも、周りはlureの人ばかりF・Fなんて一人いるかな?
と言う状況、まあ逆に知らない人ばかりなので
先方も何をやってるのか訳も分からず見てるだけ・・・。
なんだ神田の明神下で・・、
肩が痛くなるほど通った結果、独学のキャストも
そこそこ投げられるようにはなりました。
でも、期待通りに釣果は伸びず挙句の果ては毛バリの勢に・・・、
そして今度は、タイイングに興味が湧いて
釣れる毛バリを自分で捲こう・・・!
で、バイスを手に入れタイイングの開始です。
ところが、これも苦難の連続
羽などないし、糸さえない・・・。
動物園で檻の中にある使えそうなやつを頂いたり
縫製用の細めの糸を使ったりという苦難の連続です・・・。
ソンナコンなで数年後、F・Fが大分認知され始め
釣具店では、タックルやマテリアルなど入手ができるようになり
少しづつではあるが、私の手元にも増えるようになりました。
そして、今でも続いているという現在です。
振り返れば、あの11PMで見たF・Fの釣りが私のルーツ
やはり、熱しやすく冷めにくいんでしょうね・・・。
今後もFly&lureも死ぬまでやりまっせ・・・。!
巨泉さん、素敵な出会いを有難うございました !
ゆっくり休んでください。!
って・・・、もう天国で麻雀してるかな・・・。?